「雨降っても地は固まる」~未来へ引き継ぐもの~

大町商工会議所青年部

平成28年度 会長 藤林 照明

会長所信

設立から 25 年の歳月が経ち、発足当初からは想像もつかない速度でグローバ
ルな時代環境が訪れています。まるで、世界中に手が届く様になったのではない
かと感じてしまいます。そのような時代の中にあっても、諸先輩方が残した 25
年間の軌跡を引き継ぎ、行動をすることで私たちはこの地域に根付いた団体とし
て必要とされているのではないでしょうか。
我々、商工会議所青年部(以下YEG)49 名が商工団体の一翼を担い地域に必
要な活動は何であるか、そこをもう一度見つめ直し、足元を固め気持ちを引き締
める。そのような時間を大事にしながら、豊かな街を創造していきたいと思います。
皆さんは、YEGの綱領にも謳われている「地域の経済的発展の支え」とはど
の様なものだと考えますか。私の中には「心にゆとりを持つこと」が大きな役割
を占めていると感じます。経済 = 金銭のように直接的な考えもあるでしょう。し
かし、心ここにあらずでは地域の発展を夢見るどころではありません。この地球
上のどこにいても繋がり合う事が出来る時代だからこそ、自ら足を運び、出逢い、
その人と向き合い語り合うことで、見えてくる景色や感動を体験できるのです。「行
動こそ次代を先駆けるべき青年の責務である」と指針でも読まれています。どう
ぞ皆さん、勇気ある行動でこの街を支えているという気概を持ち、夢に挑んでみ
ませんか。
そのうえで、多くのものを次世代に伝えていくためには、楽しさや優しさばか
りではなく、厳しさも理解していただくことが必要になります。「個の力では事足
りず、烏合の衆であれば成されない」そんな言葉を抱きこれまでを邁進してまい
りました。一人の力は小さくとも多くの人達と支え合うことが、より良い発展を
目指していく上で重要な課題だと考えているからです。幾多の苦難が降りかかり、
厳しい現実に直面しても、それらを乗り越え、立ち向かっていく人の夢は終わら
ないと信じています。
したがって、私が会長職を賜る本年は、動じる事のない精神力と活発な行動力、
将来を見据える想定力を養っていただきます。常に意識向上を図る青年経済人と
して、地域の発展を目指す責任を自覚する。YEG活動の最大の理解者である家
族との大切な時間を育む。人と交わり、想いやりの心を育てる。長年に亘り継承
してきたYEGの意義を未来へと繋げていく。そして、地域を愛し日本を愛する。
そんな想いを持って一年間を活動していく所存です。
まず、14 回目の開催となる「青年部祭」は新たな視点で見つめ直します。本当に
やるべきことは何なのか、地域で行われる事業を把握し、開催団体と連携を取り、
考察をしたうえで、例年とは一味違う賑いの創出に挑みます。
さらに、この大町には素晴らしい若者がまだまだ多くいるはずです。その彼ら
と出会い、一緒に考え、行動し、豊かで住みよい郷土を創造する。それらの活動
を通じて各々の意識向上を図りながら、次代を担う人材の育成に貢献する。この
ような第 24 回「エリアサミット・イン・おおまち」を企画、開催いたします。
そして、広い視野を持つ行動力を養う。これがなかなか難しく、簡単な事では
ありませんが、年に一度しか会えずとも心は繋がっている。そんな気持ちで意思
の疎通を図る「YEG交流」としてお互いの郷土に足を運び合い、再会や新たな
出会いに喜びを見いだせるような事業を行います。
これらの事業を成功に導くためには、何よりも情報発信が大事であると考えま
す。瞬く間に最新情報が世界を巡り伝達する現在、大勢の方々に大町YEGの郷
土を知っていただくためにもHPの常時更新は重要な役割を担います。さらには、
会報である「こまくさ」の充実を図り、細やかな意見交換を図ったうえで発行時
期を選択し、圧倒的な活動の周知を取り入れた情報提供をして参ります。
また、25 周年となる記念事業として「地域における芸術文化を活性化して行く」
という、この市制の取り組みに伴い「若手後継者等育成事業」を企画し開催して
いきます。広く一般の方にも興味を持っていただける様に周知し、親組織である
大町商工会議所の職員、関係各所と密に連絡を取り合うことで、多くの参加者と
教養を高められる事業にいたします。
最後に、今年は県内外でも記念の節目を迎える単会が多くあります。祝杯を分
かち合うことにもなるでしょう。この先、25 周年実行委員会を経て大町YEGの
責務を担っていく実行委員長はもとより、直前会長には平成 29 年に長野県YE
G連合会の会長という役職も控えております。加えて、平成 30 年には「北陸信
越ブロック下諏訪大会」が開催予定となっています。
大町YEGのメンバー全てがそれぞれの想いを持ち、多くの交流で親睦を図りな
がら、自己研鑽に努める。そして将来には、地域に必要とされる大町商工会議所
の活動を担う経済人となる。それには、各々の負担が軽減できるような取り組みや、
規約内容の改定といった事もしっかりと想定する必要があるのでしょう。
いま、私たちの目の前には山積みの課題ばかりですが、全ての熱き想いを実らせ
るため(全・商・創・絆・想・実)に力を合わせ、歩を進めて参りましょう。
そして、
~すべてのYEGは、連帯の証となる~

基本方針

  • 「全」先輩諸兄の築きあげた歴史を重んじ、次世代へと繋ぐ体制を整える
  • 「商」YEGが必要とされる意味を理解し、地域に根付いた活動を目指す
  • 「創」充実した活動に向けて会員の拡充を図り、意識向上を掲げ邁進する
  • 「絆」会員の集う交流には積極的に参加し親睦を深め、自己見識を高める
  • 「想」最新の情報を発信し続けることで、活動の周知、報告を常態化する
  • 「実」新しい文化的創造による若手後継者等育成事業で、人々を魅了する

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